加えて、米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン容疑者(30)が米当局の情報収集活動を暴露したことが多大な損害をもたらしたと強く非難。「われわれの活動自体は合法的であり、厳しい監督体制も機能している。人的ミスや失敗もあったが、その都度、適切に対処してきた」と力説した。ただ、メルケル首相をはじめ、各国首脳の通話盗聴に関する具体例などについては説明を避けた。
命救ってきた
NSAのアレグザンダー局長は、NSAの情報収集活動が「米国内だけでなく欧州、そして世界中で多くの命を救ってきた」と指摘。「(こうした情報収集の)プログラムを放棄し、その結果、国家が攻撃を受けるよりも、非難を受けながらもわれわれが国家を守る方が米国にとって重要である」と訴えた。
また、NSAがフランスやスペインで多数の一般市民の通話記録を収集していたとするフランスのルモンド紙などの報道については「完全な誤りだ」と否定した。