一層の対話圧力予想
折しも台湾の国防部(国防省)は(10月)9日、中国軍が2020年までに台湾を侵攻する能力を整備するとの見通しを示した国防白書を発表したばかり。社説は台湾側が警戒する中国軍の近代化が、中国側にとっては「中台統一」という政治目標と矛盾することなく進行していることを示した形だ。環球時報の社説は「台湾にはより決断力のある指導者が必要だ」と馬氏の指導力に対するいらだちも見せており、中国側が今後、首脳会談の実現を含め、台湾側にさらなる対話圧力をかける局面が予想される。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)