【国際情勢分析】
「上海に来るまでは、中国人はみな反日感情をもっているんじゃないか、日本人が行くのは危ないんじゃないかと、正直ビビッてた」
中央大学(東京都八王子市)が学部生と大学院生を海外視察に派遣するプログラムで、9月8日から15日まで上海市と周辺都市を訪れた大学院1年の中村駿(しゅん)さん。「でも、例えば日本のアニメのことを良く知っている中国人の大学生に出会ってみて、全員が反日ではないんだと実感した」という。
中央大の学生が視察
当たり前といえば当たり前のことだが、先入観から硬直化し始めていた「中国人観」が、中国の土を実際に踏んだ肌感覚で実像に一歩近づいたことは、間違いない。松尾奈津未(なつみ)さん(3年)は、「第一印象は冷たい中国人も、知り合って話をしてみると実は温かい。日本人(の習慣)と違って主張する、本音で話す、個人の信頼関係を大切にすると感じた」と話した。