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“宮崎駿流”アニメ製作に限界? 「引退」世界に波紋 (3/3ページ)

2013.9.3 10:00

 映画監督で評論家、樋口尚文さん(51)は「時代の歯車に合致しない、異物感のような作品を送り出してきただけに、引退表明も宮崎さんなりの何かの表現なのかもしれない」と話した。

 審査に影響も

 海外メディアの反応もさまざまだ。開催地イタリアのメディアは「現代的なアニメで人々を感動させ、驚かせてきた天才」(ANSA通信)などと称賛。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「(引退)発表の言い回しは宮崎氏がより短い作品を製作する余地を残している」と伝え、短編による製作継続に期待をにじませた。

 「風立ちぬ」は、ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門に出品されている。イタリアの有力紙コリエレ・デラ・セラの記者は「審査員らはこのこと(引退のニュース)に無関心でいられるだろうか」と、引退表明が審査に影響を与える可能性を示唆した。

 主要賞は7日夜の授賞式で発表される。(SANKEI EXPRESS

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