親世代が「やった気になる」ワークブックの罠
本質を捉えるときに、もう一つ見ていただきたいのは、「ワークブック」など生徒が自習する時間がどの程度設けられているか、ワークブックを使っているときの先生の様子です。ワークブックやワークシートは、上手に使えば良い補助的な学習ツールになりますが、実は使い方が難しいため、学校側が正しく使えているかを見る必要があります。
手前味噌ですが、GGISは立ち上げ当初からこれでもかと年々、教育のレベル=生徒の学びの質が上がっています。子どもたちの吸収力にも感激ですが、制限なくレベルを上げてくれるわが校のスタッフに感謝・感激!
そして、質が上がれば上がるほど、実はテキストやワークブックからより離れるようになりました。
保護者からは、「ワークシートをもっと取り入れてほしい」と要望されることもあります。それを求めてしまう気持ちはとてもわかります。成果と捉えられる自分の子どもの取り組みが一つの本にまとまっているため、「投資の成果」が可視化されていますよね。
でも、大事なのは、ワークブックを何ページこなしたか、ではなく生徒が学習内容をどの程度理解しているかです。GGISでも、もちろんワークブックは活用していますが、あくまでも補助的に理解した内容を補習するために使っています。
例えば、アルファベットの文字のワークシート。ただなぞるだけでは、手先の練習にはなりますが、それだけではアルファベットは学べません。子どもたちとみっちり一緒に座って、コンセプトの共有、理解しているかのチェック、取り組み終わったワークシートの復習などその一つだけでもたくさんのフォローが必要とされます。
目にみえる「ワクワク」や「ウキウキ」も大事
上記のように、本質を見極めることは、MUST(必須)です。でも、その本質を捉えた上でNice To Have(あったら嬉しい)を選ぶのは楽しいですよね。
たとえば、「教室や校舎がキレイで新しい!」というのは、行くたびにテンションが上がります。「先生と仲良くできそう!」というのも、もちろん嬉しいことですね。(先生は、「本質」に繋がる部分なので大切ですが、「仲良し・優しい先生」というだけが良い教育者ではないためこれも見極めが難しいのですが、また別の機会に!)
学校なら、「制服がかわいい!」というのだってモチベーションになります。中身が伴っていれば、その上に沢山、ワクワクやウキウキが乗っている方が良いに決まってます。
インターナショナルスクールを選ぶ際や、お教室を選ぶ際に少しでも参考となれば幸いです。
【グローバルリーダーの育て方】は、100%英語環境の保育園やアフタースクールを経営する女性社長・龍芳乃さんが、子供が世界で通じる「人間力」「国際競争力」をどう養っていくべきかを説く連載コラムです。アーカイブはこちら