新時代のマネー戦略

お金が貯まる男の行動パターン 「貯蓄額」と「習慣」の相関関係 (1/3ページ)

カクワーズ
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 貯蓄が伸びないのは「収入が少ないせい」、「忙しくてお金のことまで手が回らないから」と思い込んでいませんか? 今年7月にカクワーズが行った調査(※1)によると、貯まる人と貯まらない人には、生活習慣に大きな違いがあることが明らかに。貯蓄を伸ばしたいなら、そもそもムダを招く習慣が定着していないか、生活を見直す必要がありそうです。

 今回は、お金が貯まる人、貯まらない人の行動習慣の違いをデータで検証。貯まる暮らしを作るには、どんな生活習慣が有効なのかを分析してみたいと思います。

年100万円貯めてる人は、どのくらいいる?

 今回の調査では、20歳から64歳の男女を対象としています。この中から貯まる人と貯まらない人を区分するために、まず「最近1年間の世帯貯蓄額(※2)」をチェック。このうち、「年100万円以上」と回答した人は全体の16.1%でした。

 便宜上、この「年100万円以上」は貯蓄がヘビー級ということで『貯蓄H』、「年25万円以上~100万円未満」はミドル級で『貯蓄M』、「年25万円以下」はライト級で『貯蓄L』、「0円」「赤字」は貯蓄がナッシングということで『貯蓄N』とし、ライト級とナッシングを合わせて『貯蓄L・N』と定義します。

【貯蓄額による区分(全体における割合)】

  • 年100万円以上(16.1%)=貯蓄H
  • 年25万円以上~100万円未満(23.1%)=貯蓄M
  • 年25万円以下(20.0%)=貯蓄L
  • 年0円(6.3%)+赤字(5.1%)=貯蓄N

 「金額は不明」「答えたくない」の回答者は、貯めているのか貯めていないのか分からないため、今回の分析対象から除外します。

 さっそく、『貯蓄H』『貯蓄M』『貯蓄L・N』で、行動習慣にどのような違いがあるか見ていきましょう。

「年100万円以上」貯めてる人は、物が少ない

 今回の調査では、合わせて17の行動習慣について質問。年100万円以上貯めている『貯蓄H』で特徴的だった行動習慣は次の通りです。

  • 1位「物は少なく持ち、部屋はスッキリさせている」(+11.5%)
  • 2位「机やテーブルの上はいつも片づけている」(+8.2%)
  • 3位「忙しくても趣味や自分の時間を持っている」(+7.4%)
  • 4位「早起きしている」(+6.8%)
  • 5位「いつも約束の5分前には到着している」(+5.1%)

 ( )内の数字は、全体平均との差です。たとえば、今回、全体で最も高かった習慣は「天気予報を見る」でしたが、この習慣は、貯まる人にとっても貯まらない人にとっても1位でしたので、普通に数値だけを見るだけでは特徴がつかめません。そこで平均との差がどのくらいあるかを比較することで、貯まる人にとっての特徴的な習慣はなにかを検証しました。

 結果、上記のトップ5の行動をとる人の割合は『貯蓄H』で突出して高く、『貯蓄M』、『貯蓄L・N』との差がついていることが判明。つまり、この5つの行動習慣が『貯蓄H』の特徴であるということです。特に、上位2つの「物は少なく持ち、部屋をスッキリ」「机やテーブルはいつも片づけている」では、その差が顕著です。

事実、貯まる人の家は物が非常に少ない

 貯まる人の身の回りはスッキリと片付いている。カクワーズでは10年以上に渡り、多くの貯まる人を取材・調査していますが、その立場から見ても、これは大きく頷ける結果です。

 事実、貯まる人の自宅を訪れると、床やテーブルに余計なものは出ておらず、とにかく物が少なくてスッキリ。引き出しやクローゼット、冷蔵庫の中も何がどこにあるか、一目瞭然に整理されています。

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