株主優待制度を実施している企業は上場銘柄の約4割を占めている。このことは個人投資家に株主優待制度が人気を博していることを裏付ける。
そして夏から秋にかけてのこれからのシーズン、8月や9月には株主優待や配当の権利確定月を迎える人気銘柄も多い。そのうちいくつか列挙してみよう。
《8月》
・ビックカメラ(買い物券)
・クリエイト・レストランツ・ホールディングス(食事券)
・吉野家ホールディングス(食事券)
《9月》
・アトム(優待ポイント)
・ヤマダ電機(買い物券)
気をつけたいのは、やはり株式の売買のタイミングだ。一般的に「権利付き最終日が近づくと優待や配当目当ての買い注文が入りやすい」(市場関係者)とされ、つれて株価も変動しがちになる。
優待や配当だけが株価の変動要因ではないが、個人投資家は、納得のいくまで自分で調べ、不明な点は金融機関などに相談して、今回の制度変更(T+2)をよく熟知したうえで、実際の投資に臨む必要がありそうだ。