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生命保険は保険料が決まるメカニズムを知れば見直しのコツがわかる (4/4ページ)

高橋成壽
高橋成壽

変化する保険業界 「意向」を伝えるのがポイント

 契約者がタバコを吸わない場合や、BMIや血圧などの健康診断結果が良好な場合は、保険料の割引をしてくれる保険会社もあります。また2018年に保険業界全体で保険料の見直しが行われました。生命保険料は男性が2割程度、女性も1割前後安くなっていますので、しばらく保険を見直していない人は、一度専門家に確認してもらうと良いでしょう。

 いま、保険の販売に携わる会社や担当者は、お客様の意向に沿った保険商品の提供を義務付けられています。そのため、保険について相談をする場合は例えば、はじめから、「保険金額を変えずに保険料を下げたい」などの「意向」を担当者に伝えると、希望通りのプランにたどり着く可能性が高いです。

 自分で保険の加入方法に自信のある人は、オンラインで加入できるネット生保を利用してもいいでしょう。様々な保険会社の商品を提案してほしいという人は、複数の保険会社の保険商品を取り扱っている保険代理店で相談すると良よいでしょう。ただ、その前に、ご自身の人生を長期的に考えておくことをおすすめいたします。

高橋成壽(たかはし・なるひさ)
高橋成壽(たかはし・なるひさ) ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
寿FPコンサルティング株式会社代表取締役
1978年生まれ。神奈川県出身。慶応義塾大学総合政策学部卒。金融業界での実務経験を経て2007年にFP会社「寿FPコンサルティング」を設立。顧客は上場企業の経営者からシングルマザーまで幅広い。専門家ネットワークを活用し、お金に困らない仕組みづくりと豊かな人生設計の提供に励む。著書に「ダンナの遺産を子どもに相続させないで」(廣済堂出版)。無料のFP相談を提供する「ライフプランの窓口」では事務局を務める。

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