「関空がダメになると関西の訪日客はほぼダメになる。今回の状況が続けば大打撃」と懸念するのは訪日客向け旅行会社、フリープラスの小西宏明取締役。さらに不安視するのは、冠水した滑走路の映像などが全世界に流れることで起こる可能性のある関空の風評被害だ。小西氏は「大阪北部地震の影響からようやく元通りになるところだった。イメージダウンがとても怖い」と指摘した。
アジア太平洋研究所の稲田義久数量経済分析センター長は「現在の関西経済を牽引しているのは、対アジアを中心にした輸出とともに訪日外国人客の消費」とした上で「被害の長期化は地元経済への不安要因。運営する関西エアにとっても大きな試練だが、最近はSNS(会員制交流サイト)などで訪日客への情報発信力もついてきており、そういった経験が事態の早期の終息につなげられれば」と話した。