高校生養殖のチョウザメ、ラーメンに 宇都宮の店舗がメニュー開発 (1/2ページ)

試食会でラーメンの盛りつけを指導する落合泰知さん(中央)=那珂川町久那瀬の県立馬頭高校水産実習場
試食会でラーメンの盛りつけを指導する落合泰知さん(中央)=那珂川町久那瀬の県立馬頭高校水産実習場【拡大】

  • 「黄金のチョウザメラーメン」

 栃木県立馬頭高校(那珂川町馬頭)で水産科の生徒が養殖しているチョウザメを使って、宇都宮市のラーメン店が独自メニューを考案した。同校での試食会も大好評で、飼育しているチョウザメの活用方法が広がりそうだ。(伊沢利幸)

 ラーメンなどのチョウザメ新メニューを考案したのは、海なし県ならではの淡水魚を使った独自のラーメンが人気の「らあめん厨房(ちゅうぼう)どる屋」(宇都宮市中央)だ。店主、落合泰知さん(58)さんは、これまでにもアユや幻の魚イトウ、県産プレミアムヤシオマスなど淡水魚を使ったラーメンを考案してきた。

 落合さんは、フランス料理のスープにチョウザメの骨髄が使われ、まったりとした味を出すことを知り、「ラーメンのスープにも応用できないか」と考えた。食材を探す中、養殖している馬頭高に相談、2カ月かけてスープを完成させた。

 酒と塩に一晩漬けてボイルし、軽く焼いたチョウザメの骨髄や魚肉、地鶏「栃木しゃも」などでスープのだしを取った。県産豚肉と卵で作ったチャーシューと煮卵を乗せ、別皿でキャビアを添えた刺し身も提供する。