富裕層の私が月100万円分の肉を食べる理由 実は美味さが目的ではない (2/7ページ)

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 この調査は「所得と生活習慣(肥満)」の関連について日本が初めて調べたものです(調査実施世帯数は3484、調査総数7881人)。女性は世帯所得が上がると肥満の割合が下がっていきますが、男性は世帯所得によって体形に影響をあまり受けない、という結果のように見えます(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/dl/h22-houkoku-01.pdf)。

 <世帯所得別肥満者の割合(2010年)>

 ●200万円未満:男性(31.5%)女性(25.6%)

 ●600万円未満:男性(30.2%)女性(21.0%)

 ●600万円以上:男性(30.7%)女性(13.2%)

 ▼世帯所得が低いと肥満率が高く、世帯所得が高いと肥満率は低い

 では、2014年の同調査はどうか(調査実施世帯は3548世帯、調査総数7641人。http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000117311.pdf)。

 <世帯所得別の肥満者の割合(2014年)>

 ●200万円未満:男性(38.8%)女性(26.9%)

 ●600万円未満:男性(27.7%)女性(20.4%)

 ●600万円以上:男性(25.6%)女性(22.3%)

 今度は男性も世帯所得と肥満者の割合に関連性が見て取れて、世帯所得が高いほど肥満者の割合が確実に減っています。調査年や性別によって、所得と肥満との関係に若干のブレはあるものの、世帯所得が低いと肥満率が高く、世帯所得が高いと肥満率は低いという「傾向」があると言っていい、と僕は思いました。

 この調査の残念なところは一番高い世帯所得層を「600万円以上」をひとくくりにしているところです。世帯所得が数千万円、数億円になってくるとその傾向はもっと強く表れてくるに違いありません。

僕の周囲のお金持ちの多くも「糖質制限」に取り組んでいる