別れ際などに「今日はありがとうございました」と握手をする方が多いのも富裕層に共通する行動です。そのため、パーティーの席では冷たい飲み物は必ず左手で持つ。握手は右手でしますから、そのときに相手が「冷たい」と感じないための心づかいが習慣になっているのでしょう。
価値を見いだせない買い物はしない
富裕層の方々は、いつも節約を心がけています。確かに、大きな家に住み、いい車に乗ってはいますが、収入の割に暮らしは質素です。ときには「ちょっとケチだな」と思われることもあるかもしれません。例えば、自動販売機にお金を使わない主義の方が多い。自分が価値を見いだせないものには1円たりとも出さない意識が徹底しているのではないでしょうか。高級な外車に乗るのは見栄を張るためではなく、価値が下がりにくく、中古になってもそれなりの値段で買い取ってもらえるからです。
お金の貯め方や使い方も庶民とは大きく異なります。庶民の場合、「収入の何%」「月々いくら」など、先に貯める額を決めるのが一般的です。一方、富裕層の方は、先に使う額と目的を決めたうえで残りを貯める。闇雲に貯めることはしません。また、庶民は収入が増えると支出も増やしがちです。ところが、富裕層は自分が満足できる生活ラインを満たしたら、それ以上の出費はしない。収入が増えても支出が一定なので、自然と貯蓄が増えるのです。