東大早慶MARCH以上じゃないとダメ? 「一流大学以外は門前払い」インターンの実態 (2/6ページ)


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 ▼インターンシップが増えた経緯とは?

 なぜインターンシップが増えたのか。

 きっかけは、2年前にある。経団連が16年卒学生の広報解禁が3月1日、選考解禁が8月1日に後ろ倒しになったことだ。

 食品会社の人事部長は当時をこう語る。

 「後ろ倒しになったことで前半が暇になり、少しでも採用に結びつけようという思いで15年の秋にインターンシップの実施に踏み切った。同業他社も追随して翌年の2月に1~2日のインターンシップを実施するところもあった。学生と早く接触し、会社と仕事を知ってもらい、互いのマッチング度を高めるにはインターンシップが有効との確信を得た」

 その流れは、翌年に選考解禁が8月から6月に変更されても変わらなかった。今では大学3年生の夏、秋、冬にかけて毎月のようにインターンシップが実施されている。 

 言うまでもなく、経団連の指針ではインターンシップを通して取得した学生情報を広報活動や採用活動に使用してはならないと明示している。国も禁止の“お触れ”を出している。今年6月に文部科学省の「インターンシップの推進等に関する調査研究協力者会議」が出した「議論のとりまとめ」のなかでも、あらためてインターンシップを就職・採用活動に利用しないことを確認している。

 しかし、実際はそうしたルールは半ば無視されている状態だ。

 「採用に結びつかないインターンシップはありえない。就業体験を通じて学生と企業がお互いにミスマッチを防ぐことに意義がある」(前出・人事部長)

 こうした声に代表されるように採用直結型インターンシップが主流になっている。

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