無難なのは、時間をかけながらフェイドアウトするという方法です。仕事を理由に会う頻度を減らしていくとか、メールの頻度を徐々に減らしていくといった方法です。いずれ終わりを迎える恋愛なら、急激に別れを告げるよりも、リスクの低い「終わらせ方」をすべきです。大切なのは、「一度は愛し合った思い出を互いに壊さないまま、自然な別れで終わらせる」こと、そして何事もなかったように元の生活に戻ることなのですから。
長谷川裕雅
東京永田町法律事務所代表。弁護士・税理士。早稲田大学卒業後、朝日新聞社に入社。事件記者として忙しい日々を送るなかで、弁護士になりたいと一念発起し、司法試験に合格。大手渉外法律事務所や外資法律事務所を経て独立。相続問題や危機管理などを戦略的に解決できる専門家として活躍。著書に『磯野家の相続』(すばる舎)などがある。
(文=弁護士 長谷川裕雅)(PRESIDENT Online)