【江藤詩文の世界鉄道旅】鉄道ファン注目! あの列車に乗りに中国へ 中国高速鉄道(1) (2/2ページ)

鉄道車両の撮影は国によっては禁止されている場合もあるが、中国は比較的撮影しやすかった
鉄道車両の撮影は国によっては禁止されている場合もあるが、中国は比較的撮影しやすかった【拡大】

  • 高層ビルが立ち並ぶ大都会の重慶。郊外には温泉リゾートもある。名物料理は麻辣が効いた激辛の火鍋と重慶麺
  • ジブリ作品「千と千尋の神隠し」の舞台になったといわれる観光名所「洪崖洞(ホンヤートン)」。観光客が夜にそぞろ歩けるほど治安は安定している
  • 春秋航空日本(スプリングジャパン)のクルーは日本人が中心。体操を呼びかけると満席の乗客は笑顔で一斉に手を伸ばす。重慶の人々の人柄を垣間見たきがした
  • さまざまな笑い話が繰り返されたあとで提供されたホッカホカの駅弁。お弁当にありつくまでのエピソードはまた後日に

 ちなみに重慶から武漢までの乗車時間は約7時間で、飛行機なら羽田空港からシンガポールまで行けてしまう。「外国人のお客様は、みなさま英語が通じる飛行機で移動なさいますから」「重慶から武漢まで飛行機なら1時間半で便数も多く、価格も鉄道より安いですから」。宿泊したホテルのレセプショニストやコンシェルジュが口を酸っぱくして制止するのを振り切って、鉄道移動を選んだ私。英語がぺらぺらの26歳美人コンシェルジュは、諦めた表情で「車内で必要になるだろう考えられる限りの中国語」をメモしてくれた。準備は整った。いざ、重慶北駅へ!

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら