安倍政権では「一億総活躍」の掛け声のもとで、女性や高齢者の活躍を推進。時代の流れを受けて、女性活躍に本腰を入れる企業も増えてきました。ただ、女性活躍を急速に進めたことで思わぬ「困った状況」も起きています。そんな企業にスポットを当ててみました。この領域に詳しい業界ウオッチャーの意見をもとにした「チェックリスト」つきです。
*『資格を取ると貧乏になります』(新潮新書)、『凄母(すごはは)』(東洋経済新報社)など、当事者にとっては耳が痛いキャリアの真実を発表し続ける佐藤留美さんからの情報をもとに構成
見栄えがよく見える数字にとにかくこだわる金融業界
金融系企業で女性管理職比率が急増しています。ただ、昔から金融系企業は、社外に出る数字をうまく整えることで定評がありました。
大学生の就職人気ランキングなどでは、「同業に負けてはいけない」というお達しが出ているメガバンクも少なくありません。複数の大学が連携する大きなサークルに飲料や菓子類などを付け届けして人気取りをしているとも聞きます。
事務職分野で女性管理職のインフレとバブル
女性管理職急増に関しても、かなり無茶な話を聞きました。そのいくつかを紹介します。