「悪性腫瘍って何ですか?」 がん宣告に涙…子供へどう伝える?仕事どうする? (3/4ページ)

バーベキューの帰り道に記念撮影する西口洋平さん(右)と長女の倖さん=平成27年夏、東京都江東区(西口さん提供)
バーベキューの帰り道に記念撮影する西口洋平さん(右)と長女の倖さん=平成27年夏、東京都江東区(西口さん提供)【拡大】

 会員の条件は、子供がいるがん患者であること。会員登録すると、日記を公開したり、会員同士で個別にメッセージのやり取りをしたりすることができる。会員数は200人を超えた。闘病生活に伴う悩みや日々の生活で見つけた喜び、悲しみなどがつづられ、それに対するコメントが書き込まれる。会では会員数を増やし、その声を国や自治体などしかるべき機関に届けたいと考えている。

 どう伝える

 西口さんは現在、週1日のペースで通院し抗がん剤治療を受けている。仕事は会社と相談して週2、3日の勤務に減らし、残りをキャンサーペアレンツの活動や家族との時間に充てる。医師からは「他の臓器に転移していくと急に体力が落ちて亡くなる。5年とか10年、元気でいることは奇跡に近い」と言われている。

 明子さんは西口さんの体を気遣い、野菜中心の食事を作るように心掛けてくれる。病気のことも、キャンサーペアレンツの取り組みにも、あれこれ口出しはせず、西口さんの考えを尊重し、支えてくれている。

仕事から早く帰宅できた日や休日は、倖さんとショッピングセンターや…