臨床栄養実践協会理事長で管理栄養士の足立香代子さんは「糖質の吸収を穏やかにする働きがあるタンパク質や脂質、食物繊維を含んだものを摂取すれば、GI値を抑えるのに役立ちます」と説明する。
間食の場合はこうした栄養素が多く、糖質は少ないナッツなどの豆類やヨーグルトが手軽で最適という。「とりわけ大豆は良質なタンパク質や食物繊維に加え、ビタミン、ミネラルなども豊富で、低GI食の代表的な存在。大豆を使った焼き菓子などは“ヘルシーおやつ”としても知られ、小腹がすいたらコンビニなどで手軽に買い求めることもできます」
血糖値の乱高下がもたらす悪影響は他にもある。「血管にダメージを与えたり、中性脂肪をため込みやすくなったりするとされています」(辛さん)。とくに糖尿病やその予備軍の人は注意が必要だ。
辛さんは「血糖値を急上昇させないように心がければ、むしろ間食をとることはパフォーマンス向上の強い味方。後ろめたさを感じる必要もありません」とアドバイスしている。