【局アナｎｅｔ】御朱印女子注目「天使のけーき」　岡本由季

　７年に１度の御開帳をこの４月に控える長野市の善光寺。急増中の「御朱印ガール」もその瞬間を待ちわびています。

　同県須坂市の博物館職員、涌井麻衣さんも寺院や神社をめぐって御朱印を集める御朱印ガール。２年間で岩手・中尊寺から東京大神宮まで１６カ所の御朱印を集めました。そんな彼女が注目する店は善光寺近くの「天使のけーき」です。

　オーナーパティシエの母袋風実（もたい・ふみ）さんは幼いときに病気にかかり、他店で修業するチャンスがありませんでした。それでも母親の京子さんと二人三脚で勉強。独学のため生地が膨らまないなど初歩的な失敗もありましたが、自宅の一角に店を開きました。ケーキを初めて食べた客の「天使が舞い降りたような味」という感想が店名になりました。

　砂糖の代わりにてんさい糖を使うほかは特別なことはしていないとのことですが、一番人気の「ニューヨークチーズケーキ」は一口でじわりと広がるおいしさ。住宅街にある隠れ家風の所も女子心をくすぐり、ファンは全国にいるそうです。

　御開帳のころには、風実さんの弟も大学を卒業しサポートに加わります。御開帳と家族愛が作る天使の味があなたに幸運を運んでくれるかもしれません。

＜プロフィル＞

　おかもと・ゆき　長野県出身、信越放送からフリーへ。現在はシンポジウム、司会、講師など。

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