確かに、ビジネス上のちょっとした会話に役立ちそう!
「お金の話でよく言う“無駄遣いをしちゃいけない”のは、そのとおりです。ところが、“間違いなく生きたお金になる”と思いながらお金を使うことはできません。結果、よくなかったことが無駄遣いになって、よかったら生きたお金になるんですよね。生活費を節約して作った1万円でなければ、思い切って今までできていなかったことに、アクティブに使ってもいいと思います」
◎価値に目を向ければ金額以上を手にできる
一方、使い出がありそうな100万円は、どんなふうに何に使えばいいのか。
「自分の好きな会社の株を買うのはいかがでしょう。個別銘柄はリスクが高いので普段はおすすめしていませんが、100万円が虎の子でないならば、株が本来持つ企業を応援するという意味で投資をすることができます。もしくは、いいパフォーマンスを設計しているファンドマネージャーに賭ける。人に投資をする手もあると思うんですよ」
実は“人”は、賢いお金の使い方の大事なキーワード!
「投資はまずお金での見返りを考えますが、人に投資することもありますよね。例えば、飲み代をおごったことを相手が覚えていて、1年後、『今、こんな仕事があるんだけど』なんて、新しいビジネスに誘われるとか。人とつながるお金になることもあると思います。お金というと何かと金額に目が行きがちですが、価値に基準の軸を持ってくれば、1万円や100万円で買えないことを手にもできるんじゃないでしょうか」
横山さん自身の1万円と100万円の使い方を聞くと、「普段はなかなかできない、家族との時間の共有に使います」と、価値に重きを置いて、人とつながるためにお金を使うという。