かつて、1949年から38年もの間、戒厳令が布(し)かれていた台湾。終戦で日本統治時代が終わり、その後長く暗い時代が続いた台湾の民主化、近代化に奔走したその人は、自らを「二十二歳まで日本人だった」と明言し、「私は純粋培養された日本人なのだ」とも語っています。
彼の名は李登輝元台湾総統。今もなお、官民問わず日本の多くの人々に慕われ、台湾のみならず日本にとっても偉大な存在であり続ける御歳(おんとし)91歳。「なぜ台湾は親日なのか?」。本書をご一読すれば、日本を勇気づける珠玉の言葉を通じて、その理由が必ずや深くご理解いただけるはずです。(ウェッジ・本体2400円+税)
ウェッジ 前書籍部長 吉村伸一