同大の関連会社経営支援部の石原克人さん(31)は「養殖魚は安全性も質も高いということを知ってもらいたかった。もともと食べてもらうために作っているので、一般の方の声を聞いて研究にも生かしたい」と説明する。
ブランドに
大学の研究成果である食品は通信販売で購入できるケースもある。
玉川大学(東京都町田市)はオンラインストア「玉川学園購買部」で、開発に関わったオリジナル商品を販売している。同大はハチミツの研究が有名で、以前からハチミツ商品の通販を行っていた。ハチミツのブランド化を目指し、22年にオンラインストアでの販売を始めた。
特徴は国産ハチミツへのこだわりで、観光協会などにも卸している。評判は上々で、通販を含め、年間で人気商品のアイスクリーム(260円~)は約4万6千個、ハチミツ(1030円~)は1万1千本以上も売れているという。
学校法人「玉川学園」購買部の伝法谷一仁課長は「研究成果の社会還元が目的なので、良いものを求めやすい価格で届けられるようにしています。商品は国産ハチミツにこだわっているので、国内の養蜂家の支援も目的です」と話す。