親から本や新聞を読むよう勧められている子供ほど全国学力テストの点数が高い傾向にあることが28日、文部科学省の調査で分かった。親の経済力と子供の学力には相関関係があることも判明した。
調査は昨年5~6月、公立校の小6と中3の保護者約4万人に実施、4月の全国学力テストの結果と併せて分析。年収1500万円以上の世帯の子供は、200万円未満の子供よりテストの正答率が12・7~25・8ポイント高いことが分かった。
ただ、親の経済力にかかわらず、本や新聞を読むよう親から勧められている方が国語、算数・数学のいずれも、正答率が10・7~17・1ポイント上回った。保護者が子供と読んだ本の感想を話し合っている場合は、知識の活用力を問うB問題の正答率が、平均より6・5~9・0ポイント高かった。
親の経済力が低くても正答率が上位25%に入った子供の生活習慣として、(1)朝食を毎日食べ、毎日同じくらいの時間に寝ている(2)親と勉強や成績のことについて話をする(3)学校の宿題をし、規則を守る-などの特徴がみられた。