カロリー制限は続けることに意義がある。宮崎医師は「完璧にやろうと思わないことが大切。好きな食べ物をやめるとストレスになる。自分でやめられる食べ物を決め、カロリーを徐々に減らす方法がいい」とアドバイスしている。
■糖質制限、臨床研究進む
糖質制限ダイエットについては現在、臨床の現場でも研究が進められている。体重だけでなく、血中の中性脂肪などの脂質、血糖値といったメタボ診断基準の指標が改善したとのデータが学会で発表されている。ただ、どのくらいの割合で糖質を制限すればいいかとの数値は今後の研究に委ねられている。
一方、総カロリーは減らさずに糖質を制限するとタンパク質や脂質の摂取比率が高まり、腎臓に障害を起こしたり、動脈硬化になったりするリスクが高まる、と専門家は指摘する。日本糖尿病学会は昨年3月、糖質制限食は現時点では勧められないとの見解を出しており、ダイエットをする人は医師に相談して実施するのがよさそうだ。