ダイエットの「王道」はカロリー制限 メタボ予防にも効果 (2/3ページ)

2014.1.18 17:41

学会で発表する宮崎滋医師(山本雅人撮影)

学会で発表する宮崎滋医師(山本雅人撮影)【拡大】

 成人が1日に取るべき適正なカロリー量は2千キロカロリー前後(個人差あり)とされるが、普段取っている食物の総カロリー量、特に間食のカロリー量については無関心な人が多い。

 宮崎医師は次のような盲点を指摘する。「食事で適切なカロリー量を取っている人でも間食の量をカウントしていない人がいる。間食の分だけがカロリーオーバーになる。『ようかん一切れくらいいいだろう』と食べると、そのカロリーは約150キロカロリーもある。その分を運動で減らそうとすると約40分のウオーキングに相当する」

 食事回数減では…

 カロリー制限の中には1日の食事を3回から2回へ、あるいは1回だけにする方法も紹介されている。ただし、食事の回数を減らしてもやせない場合もあり、背景には「食べる回数は減っても量が減らない場合は1回の食事量が増えて大量のインスリンが分泌され、それが脂肪となって太りやすくなる」(宮崎医師)というメカニズムがある。

 メタボの診断基準は、内臓脂肪100平方センチに相当する値として腹囲基準(男性85センチ、女性90センチ)が基本にあり、腹囲が3センチ減っただけで血糖値などの数値が下がったとのデータが報告されている。「健康面のリスクが少ないカロリー制限は肥満だけでなく、メタボやその先にある糖尿病といった生活習慣病を予防することにつながる」という。

やめられる食べ物を決め、カロリーを徐々に減らす方法が効果的

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