野菜高騰、家計ますます圧迫 天候不順と原油高、正月の食卓直撃 (2/2ページ)

2013.12.28 14:14

天候不順などで野菜の小売価格が高騰し、スーパーや青果店の値段がなかなか下がらない=東京都内の青果店(大山実撮影)

天候不順などで野菜の小売価格が高騰し、スーパーや青果店の値段がなかなか下がらない=東京都内の青果店(大山実撮影)【拡大】

 その後も10月以降は台風被害により、11月中旬以降は急激な気温の低下により、一時はキャベツの値段が昨年の2倍に高騰。農水省園芸作物課の担当者は、「今冬はとくに葉物野菜の生育がよくない。しかも大きくならないうちから収穫しなければならず、小売価格を引き上げている」と話す。

 最近の原油高なども、生産現場のコストアップにつながり、値上がりの遠因になっている。

 資源エネルギー庁によると、ビニールハウスの燃料用重油は前年比で1割以上上昇。産地では節約のためハウス内の温度を下げる動きも出ており、「トマトなどの生育に悪影響を及ぼしている可能性もある」(農水省関係者)。

 12月のトマトの小売価格は1キログラム775円で前年同期より52円高く、平年の1・2倍だった。

 東京都内の青果店の経営者(36)は、「値札の数字を上げないよう、ふだんは一袋に4個入れているトマトを3個にするなどして対応している。年末の書き入れ時に、野菜の高騰は厳しい」と話していた。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!