気温や湿度が低下し、手荒れが気になる季節になった。かさつきを放置していると皮膚が硬くなり、手肌の表面に亀裂が生じる。手荒れの予防と対処法について、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)の野村有子院長に聞いた。(油原聡子)
重症化も
手荒れは、手を使うことによって皮脂が奪われて起こる。野村院長は「冬になると空気が乾燥する。お湯を使うことも増え、皮脂が失われる機会が多い」。皮膚がかさつき、隙間に水や洗剤が入り込むと、ますます手がかさつき、あかぎれが生じてしまう。ひどくなると亀裂が生じ、出血することもある。
ひび割れや赤みが目立つ程度の症状の場合は自宅でのケアで対処できることもある。しかし、赤く腫れたり、猛烈なかゆみを感じたりするなど重症化した場合には専門医で受診する必要がある。
手荒れに悩むのは女性が多いが、砂遊びで子供の手も荒れることがある。小さい子供がいる場合も注意しよう。