健康になりたいと思って利用した健康食品で健康被害に-。日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(東京都目黒区、NACS)が今月実施した、健康食品に関する電話相談に寄せられた事例の一つだ。健康食品はあくまで食品の一つだが、専門家は利用で体調不調を感じたら直ちに摂取を中止するよう呼び掛けている。(平沢裕子)
医薬品と混同も
電話相談は2日間にわたり、東京と大阪で実施され、計110件の相談が寄せられた。60、70代の高齢者からの相談が多く、NACS副会長の青山理恵子さんは「自分が利用している健康食品が大丈夫なのか不安に思って相談を寄せられた方が多い。腰痛など高齢者の持病は医者に診てもらってもすっきり治るというものではなく、それで健康食品に頼っている状況もあるようだ」と話す。
相談を見ると、健康食品に医薬品と同等、またはそれ以上の効果を期待している人が少なくなかった。