「氷河期」と呼ばれる厳しい状況が続く就職活動。来年春卒業予定の学生たちは今日も悪戦苦闘している。一方で、せっかく難関をくぐり抜けて就職したのに、すぐに辞めてしまう若者も多い。「若年離職」を避けるにはどうすればいいのか。4大学4人の学生記者たちがリポートする。
□今週のリポーター 4大学合同 有志学生記者
就活の目的は「社会でどう活躍するか」
厚生労働省の「2012年版子ども・若者白書」によると、08年3月大学卒業者の就職後3年間の離職率は30.0%で、前年の31.1%からわずかに下がったものの、ほぼ3人に1人という高い水準にある。10年卒業者の1年間の離職率は13.4%と、11.5%から上昇した。
若年離職を避けるには、就活への取り組み方こそが最も大切だと考え、「平成生まれの就活革命」と銘打った講演会を開き、考えることにした。
講演会は昨年(2012(平成24)年)12月22日、さいたま市で若者の就業支援などを手がける「アウトスタンディング」の本社で開催。人材コンサルタントの稲井田将行さん(37)を講師に招き、約20人の就活生や大学1、2年生が参加した。