次に「あなたがもっと幸せな人生を送るために、現在、もっとも必要と感じられることは何ですか」とくる。いきなり“意表”をつく項目が並ぶ。
最後は「私との面談を希望しますか?」
その後は、経営方針や経営陣の働き、自身の仕事の内容、直属上司のマネジメントなど、日常業務に関する質問が続く。「上司はいろいろな悩みを親身になって聞いてくれますか」といった質問もある。
アンケートはまず、個々の社員が会社の現状をどう見ているかをつかむのがねらいだ。
そして、今後やりたい仕事や、それをするために社内に欠けているものなどを記入する。アンケートを単に不満や疑問を出させるものではなく、具体的にどうしたいのか、会社はどうすべきか提案を促すものにしている。
これが社員にとって、アンケートが受け身的で、ともすれば負担に感じるものから建設的なものに姿を変えることになる。会社にとっては、アンケートを通して社員に経営センスを植えつける性格も帯びている。