恵比寿在住で年収500万円… シングル女性が5年で1000万円貯める方法
提供:PRESIDENT Onlineため上手は整理上手で暮らしがシンプル
お金をためるのが上手な人とそうでない人の違いは何でしょうか。当たり前のようですが、ため上手な人は生活にお金があまりかからず、下手な人はかかるということ。ですから、ためるためには“生活費を絞る”ことに尽きると、まずは知ってください。
たまる人の共通点は3つ。1つ目は、たまる人の家はとにかく物が少ない。2つ目は、冷蔵庫。たまる人はスッキリと整理されていて、逆に冷凍庫はギッシリ。まとめ買いした食材が小分けにされて、きれいに並んでいます。たまらない人は、冷蔵庫がギッシリ、冷凍庫はスカスカ。
3つ目は財布です。たまらない人は小銭がジャラジャラ、カード類は何十枚も入っています。レシートもお札と一緒に出てくるほど詰まっています。しかし、ため上手たちは財布の中もスッキリ。なるべくお札は崩さず、小銭から出すようにしますし、こまめに別の場所に移しています。カードもほんの数枚。レシートも別の場所に移しているから、財布には入っていません。家も冷蔵庫も財布もスッキリしているからこそ、管理ができるのです。
固定費をいかに下げるか。これが勝負です!
とはいえ、人生には“ためどき”と“使いどき”があり、使いどきはためにくくなります。使いどきは子どものいる家なら2回、子どものいない家は1回。そこで破綻しないために、ためどきでしっかりとためておきましょう。ただし共通して大事なことは“計画”と“管理”。ためるのにウルトラCはありません。収入を増やすか、支出を減らすか、運用するしかない中で、自分が何をできるか考えていかなくてはいけません。収入を大きく増やすのは難しいので、まずは支出を減らすことですね。これをしたいなら、これは我慢するといった、当たり前のことをできる人がたまるのです。
家計は住居費や通信費、教育費などの“固定費”と、食費やお小遣いといった“やりくり費”に分かれます。固定費の水準が高いとためるのが難しくなるため、ためるなら固定費をいかに低く抑えるかが勝負。固定費は一度見直せば、効果が続くので、このペースでお金を使っていれば大丈夫という体制に入れます。ただ漠然とためていると不安になりますが、目標を決めて工夫すれば、ためるのも楽しくなりますよ!
Type1:シングルAさん●目標額は5年で1000万円
34歳。会社員で、年収500万円。自宅は東京・恵比寿の賃貸マンション。いずれは結婚して子どもがほしい。
<Aさんの現状>
▼一生仕事をするためにもっと自分を高めたい
結婚しても出産しても仕事を続けたいので、もっと自己研鑽したいと考えている。セミナーに参加したり、独学で資料の作り方を研究したりしている。
▼年に1回は海外旅行へ。オフはアクティブに
休日は旅行に出かけることが多く、年1回は海外旅行へ。夜は女子会やビジネス交流会などに参加し社交的。旅行に出ないときは、毎週末ヨガに通っている。
▼マンション購入と海外留学が大きな夢
老後の心配をせずにすむように自分用のマンションがほしい。結婚後の投資用にも。語学をブラッシュアップするために、英語圏の国に留学したい。
Aさんの悩み:もっと自己研鑽したいし、いつかはマンションもほしい! でも家賃が高くて、なかなかたまらない……
<Aさんの現在の家計簿>
(1)自宅マンションは憧れの街に
恵比寿の賃貸マンションはやや高いけれど、学生時代からの憧れの街だったので気に入っている。通勤はもちろん、休日に女友達と都心で会うときも便利。
(2)洋服代がけっこうかかります
月々の給料からネイルや化粧品、ボーナスでは季節ごとにスーツをまとめ買い。立場に応じたそれなりのスーツが必要になるため、そのぶん、お金もかかる。
(3)年に1度は海外旅行へ
夏休みや年末年始、大型連休など1週間以上の休みがとれるときは、アクティブに海外旅行に出かける。ふだんからマイルをためるように心がけている。
<Aさんの未来の家計簿>
▼貯蓄額が年間192万円に!
(1)家賃の安いエリアへ引っ越して、月々の家賃負担をぐんと軽減!
(2)基本は自炊。お昼は手作りのお弁当を持っていきましょう。
(3)洋服代は、ボーナスだけでやりくりしましょう。美容費はお小遣いから。
(4)格安スマホに変えれば、通信費は、かなり抑えられます。
(5)年に1回の海外旅行を2年に1回にするか、国内旅行にしては。
(6)月々、ボーナスともに、これまでの半分以下にすれば、貯金が増やせるはず。
▼家賃の安いエリアに引っ越し洋服代はボーナスから出して
5年で1000万円というと、年間200万円ほどためる必要があります。運用を絡めたとしても、180万~190万円はできていないとダメ。そのぐらいやろうとすると、まず家賃が10万5000円ではとても無理です。
冒頭で、いかに固定費を削るかが大事という話をしましたが、この方のように家賃の高いエリアに住んでいるとなかなかたまりません。なぜこのエリアに住みたいか考えたときに、それがブランドのためであれば、ブランドにそれだけのお金を払うのが合理的かどうか考え直さなければいけないでしょう。もっと安いエリアに移る、あるいはシェアハウスなどで家賃を下げる方法もあります。そのうえで、食費や洋服代、通信費、お小遣いなども減らしていけば、なんとか年間192万円という貯蓄額に到達できるでしょう。
洋服代やネイルなど“自分磨き”にお金がかかるのも、このタイプの特徴です。しかし洋服代はボーナスのみ、ネイルは月々のお小遣いでおさめることを基本としましょう。住居費が安いエリアは物価も安いので、おのずと食費も減るでしょう。
1000万円の使い道は人それぞれですが、将来に不安があるなら、中古の投資用のマンションを買ってもいいでしょう。ワンルームなら1000万円未満で買えます。自分で住めばその後の家賃がなくなり、貯金が加速していくでしょうね。もちろん留学資金としても十分。使い道を考えるのも楽しみですね。
▼こうすれば1000万円たまる!
1. 第一に家賃の安いエリアに引っ越し
住居費が高いとお金はたまりません。安いエリアに引っ越し、家賃を下げることを考えましょう。引っ越しで、毎月4万5000円の削減に。
2. 自分磨き代は工夫して捻出を
ネイルや化粧品、美容院、洋服など何かとかかりがちな自分磨き代は月々のお小遣いとボーナスからしか出さないと決めましょ
3. 海外旅行は回数を減らして割り切る
年に1度の海外旅行を2年に1回、あるいは国内旅行に変えると、節約しながら満足感も味わえます。もちろんマイルをためることも大事!
(ファイナンシャルプランナー 藤川 太 構成=池田純子 撮影=三浦英絵)
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