はやぶさ2、小惑星リュウグウに到着 秋から本格探査 生命の起源に挑む (2/3ページ)

はやぶさ2と小惑星リュウグウのイメージ(JAXA提供)
はやぶさ2と小惑星リュウグウのイメージ(JAXA提供)【拡大】

 来年末に探査を終えてリュウグウを出発し、東京五輪閉幕後の32年末ごろに物質を入れたカプセルが地球に帰還する。

 探査機「はやぶさ2」の探査の狙いや初代の「はやぶさ」との違いを、Q&A形式でまとめた。

Q リュウグウの特徴は

A 初代が訪れた「イトカワ」は岩石だけでできているのに対し、有機物や水が豊富に存在するとみられる。直径は推定約900メートルで、そろばんの玉のような形をしている。

Q どこにあるのか

A 現在は地球から約2・8億キロの距離にあり、地球と火星の公転軌道の間を楕円(だえん)形に回っている。

Q 名前の由来は

A 探査機で物質を持ち帰る様子が、浦島太郎が竜宮城から玉手箱を持ち帰るのに似ていることから名付けた。

Q なぜ小惑星を探査するのか

A 小惑星は約46億年前の太陽系誕生時に生まれ、当時の姿をとどめている。タイムカプセルを開けるように、探査によって太陽系の歴史をひもとく手掛かりが得られる。

Q 探査内容は初代とどう違うのか

A 初代は地表の物質だけを採取したが、今回は風化しておらず太古の状態により近い地下の物質も採取する。物質を持ち帰る工学的な技術だけでなく、生命の起源に迫る科学的な成果に重点を置いている。

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