マンションに広がるIT化 ICカードで鍵開閉、AIが管理員業務代行 (1/2ページ)

大京アステージが開発を進める、AIによる管理サービス実験の装置
大京アステージが開発を進める、AIによる管理サービス実験の装置【拡大】

  • レオパレス21が管理するマンションで、ドアの鍵をICカードで閉める女性=東京都板橋区

 マンションにIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)などITを活用する動きが広がっている。玄関の鍵をICカードで開け閉めしたり、室内の家電を外からスマートフォンで操作したりできる物件が登場。管理員の業務をAIで代行する試みもある。

 昨年12月に北海道函館市から東京に転勤になり、板橋区内の賃貸マンションで1人暮らしを始めた30代の女性会社員。定期入れに入った通勤用ICカード「PASMO(パスモ)」をドアのセンサーにかざすだけで玄関の鍵を開閉する。

 マンションを管理するレオパレス21がIT関連企業と開発、昨秋に導入した「レオロック」だ。入居時に暗証番号を入力しICカードをかざして登録完了だ。

 「定期入れはいつも通勤用のカバンに付けているので、紛失する心配がない。東京での1人暮らしには少し不安もあったけれど、これなら安心」と気に入った様子だ。

 スマホに専用アプリをダウンロードし、鍵のかけ忘れを外出先で確認して施錠することもできる。暗証番号を他のスマホに送信し、受け取った人はドアのパネルに番号を入力して鍵を開けることも可能だ。「実家の両親に暗証番号を送れば、東京に来たときに自分が留守でも家に入れて便利」と女性は話す。

 レオパレス21は、照明やエアコンなどをスマホで外から制御できるシステムも開発。「1人暮らしの人を中心に帰宅したときに室内が明るく快適な温度になっていると好評」(担当者)という。

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