築地市場火災 焼け落ちる店舗に悲鳴 400店ひしめき外国人に人気

火災が発生し、煙を上げる東京都中央区の築地場外市場=3日午後5時51分(共同通信社ヘリから)
火災が発生し、煙を上げる東京都中央区の築地場外市場=3日午後5時51分(共同通信社ヘリから)【拡大】

  • 炎が上がる築地場外市場の火災現場=3日午後5時ごろ、東京都中央区(提供写真)

 3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地の築地場外市場内で、3階建ての店舗から火が出ていると119番通報があった。東京消防庁によると、火元の店舗を含む5棟約300平方メートルが焼け、消防車40台以上が出動して消火活動にあたった。けが人や逃げ遅れなどは確認されていない。

 現場はすし店や食料品店など計約400店舗がひしめく築地市場に隣接する商店街の一角。外国人観光客にも人気のエリアとして知られる。出火当時、店舗はいずれも営業時間外だったといい、警視庁築地署が出火原因を調べている。

 現場周辺には、心配そうに消火活動を見守る市場関係者や住民の姿も。焼け落ちて店の屋根が崩れると「あぁ」という悲鳴が上がった。

 現場近くでつくだ煮屋を営む男性(68)は「取引のある店も多く、これからのことを想像するとつらい」と肩を落とした。