3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地の築地場外市場内で、3階建ての店舗から火が出ていると119番通報があった。東京消防庁によると、火元の店舗を含む5棟約300平方メートルが焼け、消防車40台以上が出動して消火活動にあたった。けが人や逃げ遅れなどは確認されていない。
現場はすし店や食料品店など計約400店舗がひしめく築地市場に隣接する商店街の一角。外国人観光客にも人気のエリアとして知られる。出火当時、店舗はいずれも営業時間外だったといい、警視庁築地署が出火原因を調べている。
現場周辺には、心配そうに消火活動を見守る市場関係者や住民の姿も。焼け落ちて店の屋根が崩れると「あぁ」という悲鳴が上がった。
現場近くでつくだ煮屋を営む男性(68)は「取引のある店も多く、これからのことを想像するとつらい」と肩を落とした。