2017.3.3 19:08
豊洲市場の移転問題をめぐり、さまざまな局面で批判の応酬を繰り広げてきた石原慎太郎元都知事と小池百合子知事。
小池氏は3日、都庁で報道陣の取材に応じ、石原氏の記者会見について「中身はよく分からなかった。せっかくの記者会見だったのに残念」と述べた。
石原氏は会見で「(移転をしない)不作為の責任がある」と小池氏の責任に何度も言及し、「住民訴訟の対象になるべきだと思う」と述べた。
これに対し、小池氏は一笑に付した上で「こういう状況を作ってきたことについて、もう少し客観的にご自分を見つめていただきたい」と反論。「都民からすれば、石原さんらしくないという印象だけが残ったのではないか。(都議会の)百条委員会でどう対応するのか見ていきたい」と突き放した。
2人の確執は昨年7月の都知事選までさかのぼる。当時、自民党推薦候補を支援した石原氏は、小池氏を「大年増の厚化粧」と批判。小池氏はそれを逆手に取った巧みな戦術で当選すると、豊洲問題の真相究明を進めた。