【ブエノスアイレス=田北真樹子】安倍晋三首相は21日午後(日本時間22日午前)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで記者会見した。詳報は以下の通り。
◇
「さきほど福島県沖で強い地震が観測され津波警報が発出されました。私からは国民に対して、津波避難に関する情報提供を適時的確に行うこと、早急に被害状況を把握すること、災害応急対策に全力で取り組むことについて指示しました。官房長官に対しても直接重ねて対応に万全を期すよう指示したところであります。自治体とも緊密に連携し政府一体となって安全確保を第一に災害への対応に全力で取り組んでまいります。
現職の総理大臣として57年ぶりにアルゼンチンを公式訪問いたしました。57年前に各地で大歓迎を受けたそのときの思い出を私の祖父もよく語っていました。そして今回もあのときと変わらぬ心温まる歓待で私を迎えてくださったアルゼンチンの皆様にまずは心からの感謝を申し上げたいと思います。日本とアルゼンチンの友好の歴史は1世紀以上にわたります。一人の日本人の若者が希望をもってここアルゼンチンの大地を踏みしめてから130年。現在6万5000人の日系人の皆さんが暮らしておられます。昨日訪問したペルーには10万人の日系人の皆さんがいらっしゃいます。まさに日本とペルー、日本とアルゼンチンの友好の懸け橋であります。この素晴らしい礎の上に人的な交流や経済分野での協力を一層拡大していく。