平成28年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」が12日、京都市東山区の清水寺で『金』と発表された。国宝の本堂「清水の舞台」で、森清範貫主(かんす)が特大の和紙に大筆で豪快に一字をしたためた。金が選ばれたのは平成12年、24年に続いて3回目。
15万3562票の応募があり、1位の「金」は6655票。リオ五輪の日本人選手の金メダルラッシュ、舛添要一前東京都知事の「政治とカネ」の問題、トランプ次期米大統領の「金髪」がその理由。
2位は「選」(4723票)、3位は「変」(4619票)。それぞれ「米大統領選や欧州連合(EU)離脱を決めた英国民投票」と「世界情勢の変化、熊本や鳥取での地震など連続した天変地異」が理由。
4位以降10位までは、「震」「驚」「米」「輪」「不」「倫」「乱」が続いた。
「今年の漢字」は、日本漢字能力検定協会(同区)が毎年公募し、応募数が最多だった一字を発表している。27年は『安』、26年は『税』だった。