新入社員だった高橋まつりさん=当時(24)=が昨年12月に過労自殺した大手広告代理店の電通で、3年前にも男性社員=同(30)=が死亡し、過労死と認定されていたことが20日、分かった。
関係者によると、男性は電通本社(東京都港区)に勤務していたが、平成25年6月に病気のため死亡。今年に入って労災申請があり、三田労働基準監督署(東京)が、死亡は長時間労働による過労が原因だったと認定したという。
電通では3年8月にも入社2年目の大嶋一郎さん=同(24)=が長時間労働を苦に自殺。12年に最高裁が「過労死」と判断し、労災認定している。
30歳男性について、電通広報部は「社員が亡くなったことは事実。遺族の意向により、詳細については回答いたしかねる」とコメントした。