芝浦工業大学の松本聡教授(高電圧工学)は「通常の耐用年数は30年くらい。高度成長期に設置したケーブルの老朽化が全国的に進んでいる。ケーブルの老朽化が全国的に進んでいる。古いものは再敷設や新式に変えるべきだ」と指摘。防止策として「コスト面もあり根本解決は難しい。こまめな保守点検が欠かせない」と話した。
一方、最初に起きた約36万7千軒の停電は約10分で復旧し、完全復旧に1時間かからなかった。平成18年8月に起きたクレーン船の接触による首都圏139万軒の停電では3時間かかるなど過去には数時間を要したこともあった。代替ルートの確保が奏功したといい、東電は「送電の多重化を進めており、今回は正常に切り替えることができた」と話した。