東芝株が不正会計問題で下落し損害を被ったとして、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)から株の管理を委託された日本トラスティ・サービス信託銀行が、東芝を相手に約119億円の賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が11日、東京地裁(鈴木正弘裁判長)で開かれ、東芝側は請求棄却を求めた。
同信託銀は、東芝の公募増資に応じて購入した株で損害が生じたとして、今年5月にも約9億円の賠償を求めて提訴。今回の訴訟は市場で購入した株についての賠償を求めている。
東芝によると、不正会計問題を巡っては、他にも個人株主による訴訟が8月までに10件起こされている。