同店を運営する東愛産業(京都市中京区)営業企画チームによると、韓国にもカラオケはあるが、著作権の整備が遅れていることもあり、気軽に歌える場所は少ない。中国ではセクシーな女性コンパニオンと楽しむ「夜の娯楽」のイメージが強く、家族で入店できる日本の店舗にカルチャーショックを受けているようだという。
一時期、特に中国人客はごみのポイ捨てやトイレの利用マナーの悪さが問題視されただけに、トラブルが気になるところだ。同チームの島ノ江雄一さん(41)は「私が道頓堀の店舗にいた8年前は確かにひどかった。床にタンを吐き散らしたり、部屋中にごみを落としたり…」と振り返る一方、最近の傾向をこう言い切る。
「日本のマナーや文化を知っていただいたのか、問題行動はない」
競艇場も熱視線、でも…
インバウンドで大きな恩恵を受けている観光・商業施設は多いが、そのことを大きな声で明かしたがらない施設もある。
ミナミの商店街のように、外国人客が増える一方で、居心地の悪さを感じて日本人客の足が遠のくケースが珍しくないのだ。ある観光施設の入場者は「言葉を聞くと韓国人や中国人ばかり。向こうでは普通なのだろうけど大声で話していて怖い。まるで外国の施設に来たみたい」とあきれ顔だった。