大阪市内で電車やバスが乗り放題になるため外国人客に好評で、パスを提示すれば同クルーズや大阪城天守閣、通天閣などの利用や入場が無料となる。
観光局によると、パスは13年、同市此花区のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の開業に合わせて発行を開始。USJ以外の観光施設にも足を運んでもらうことを狙い、当初はパスポートを見せて購入する外国人専用のチケットだった。
26年から日本人も買えるようになったものの、購入者の85%が外国人といい、国別では韓国に続いて台湾、中国が多い。海外で大阪を紹介するCMを放送したり、旅行業者への売り込みを強化したりした結果、年間の販売枚数は24年度が約20万枚だったが、昨年度は約91万枚まで増えた。
担当者は「アベノミクスの入国ビザの要件緩和も追い風となり、販売数は毎年倍々ゲームで増えている。かなりの特典が付いたチケットなので、“お得な情報”に敏感な韓国人客らが、インターネット上で存在を広めてくれた口コミ効果も大きい」と分析する。