この調査では、主要食品の1人あたりの1日の摂取量を示しており、白菜キムチとともに白米も大きく減っている。白米の摂取量は、2009年182・3グラムだったが、2014年は151・7グラムと17%減少している。
同省疾病管理本部の担当者は「韓国ではキムチはご飯とともに食べるので、この2つは関連性がある」と話す。そのうえで白米とキムチがともに減少している原因については「コンビニを利用して簡単な食事をとることが多くなったため」とし、「今後もこの傾向は続く」とみている。
韓国南西部の都市、光州(クヮンジュ)市にある政府系機関「世界キムチ研究所」は、今年6月「2015年度キムチ産業動向」を発表した。それによると、2015年1年間のキムチ消費量を1600万6千トンと算出している。
また、1905人を対象に、2014年冬から2015年秋の1年間、キムチを食べた経験について質問。その結果、回答者の2・5%が1度もキムチを食べていなかったことが分かった。
1年間キムチを食べなかった理由として「パン類など西洋式食事が増えたたため」が最も多く59%を占めた。次いで「朝食を食べなかったり、米飯を食べなかったりするケースが増えたため」が12・8%、「特異なにおいや食後の美観上、私生活に負担になるため」が10・3%となっている。「食後の美観上」とはよく分からない表現だが、取材すると、研究所の担当者は「(キムチの)唐辛子が歯や口の周り、服につくことだ」という。