JR九州は22日、地震により九州新幹線の熊本(熊本市)-新水俣(熊本県水俣市)で脱線した列車(6両編成)の移送を始めた。この区間だけ運転再開のめどが立っておらず、同社は「全線再開に向け一歩進んだ」としている。
午後1時すぎ、切り離した先頭車両がけん引用の車両に引っ張られ、動き始めた。現場から約8キロ南の熊本総合車両所(熊本市)に移動させる。
列車は14日夜の地震で熊本駅の南約1・3キロで脱線。JR九州はジャッキを使い、各車両を順次レールに載せる作業を進めている。
新水俣-鹿児島中央(鹿児島市)は20日に運転再開した。博多(福岡市)-熊本は、23日中の営業運転を目指している。