JR山手線神田-秋葉原間で12日早朝に架線の支柱が倒れ、一時全線で運転を見合わせるなどダイヤが大幅に乱れた事故で、JR東日本は同日の記者会見で、支柱の異変を把握しながら対策をしていなかったことを明らかにした。山手線の運行中に支柱は倒れ、レールに接触。電車が進入していれば衝突し、大惨事に繋がる危険性もあった。
同社によると、3月25日に支柱の改良工事を実施。4月10日に支柱が傾いているのが確認され、13日に補修する予定だった。工事で支柱の強度が落ち、架線からの張力(約5トン)で倒れた可能性が高い。JR東は「支柱と車両が接触すれば脱線などの危険性もあった。原因を究明し、再発防止する」とした。
京浜東北線は同日午後3時半に、山手線は午後3時48分に全線で運転を再開。両路線の運行本数は終日50%程度となった。13日は始発から通常運転の予定。