JRAで1447勝を挙げている後藤浩輝騎手(40)が27日、茨城県阿見町の自宅で首をつっているのが発見された。自殺とみられる。茨城県警牛久署によると、遺体の状況から事件性はないという。
後藤騎手は1992年にデビューしてGIでは2002、10年安田記念、11年オークスなど5勝し、アグレッシブな騎乗ぶりとパフォーマンスでファンに人気のジョッキーの1人だった。
12年9月には第一、第二頸椎骨折、頭蓋骨亀裂骨折の重傷を負い、翌年10月に復帰。昨年4月にも頸椎を骨折したが11月に復帰したばかり。先週21日のダイヤモンドSでも落馬したが、翌日には元気に騎乗、2勝していた。
今週は栃木県のリハビリ病院で検査とトレーニングを行い、自身のフェイスブックにはコンサートを楽しむ写真を掲載していた。関係者によると、前夜までは普段と変わりない様子で過ごしていたという。
後藤騎手が所属する美浦トレーニングセンター(茨城県美浦村)で一報を受けた親しい関係者は「事故が重なったことが原因としか考えられないが、それにしても分からない」と困惑。28日と3月1日のレースにも騎乗予定が入っていた。