シンフォームは東京事務所など指定された場所以外へのPCの持ち出しを禁じていたが、記録媒体を使えば、データの持ち出しは可能だった。
ベネッセ側はDBの管理に記録媒体などの私物は原則として必要ないと判断し、下請け業者らが持ち込む私物を制限。手荷物検査を行っていたが、隠し持っていたものを見落としていた可能性がある。
派遣社員に貸与されたPCはベネッセ側が保管しており、警視庁生活経済課はPCの任意提出を受け、記録媒体が接続された痕跡などを詳しく調べる。
IT業界関係者は「記録媒体の持ち込みを禁じるだけでなく、接続すれば動作が止まるようにするなど、物理的な制限が必要だった」としている。