米企業が開発した「アイセンティケイト」は、コピペ判定ソフトとして最も普及している。
論文やリポートを、データベース上の約1億3千万本の論文や約450億のウェブページと照らし合わせ、コピペされた部分を表示する。
国内の販売元「アイグループジャパン」(東京)は、STAP論文問題以後、全国の大学から製品の問い合わせが急増したという。セールスマネジャーの渡辺正樹氏は「コピペ問題がクローズアップされる中、大学側として対策を示さないと、信頼を失墜する時代になった」と語る。
アイセンティケイトのほかにも、学生のリポートをネット上の文章と照らし合わせる判定ソフトは多数登場している。そのうちの一つ「コピペルナー」を金沢工業大と共同開発したアンク(東京)も、1日数件だった問い合わせが3月以降、10件近くに増えたという。
九州の大学では、九州大や西南学院大、宮崎大、熊本大が、こうした判定ソフト導入を検討している。