新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文を発表した理化学研究所の小(お)保(ぼ)方(かた)晴子・研究ユニットリーダー(30)が、早稲田大に提出した3年前の博士論文の取り下げを同大学の教員に申し出ていたことが15日、同大学関係者への取材で分かった。
小保方氏の博士論文は、研究の背景を説明した冒頭約20ページの英文が米国立衛生研究所(NIH)のサイトの文章とほぼ同じだったことが判明。
さらに実験結果を示すマウスの肝臓細胞の画像は、バイオ系企業のサイトの画像の一部を流用した疑いが指摘されており、早稲田大が調査している。
同大学の関係者によると、小保方氏から大学の教員に対し、博士論文を取り下げたいとの申し出があった。ただし、現時点では、大学へ正式に取り下げを申し出た形にはなっていないという。