冷凍食品に農薬 契約社員の男が容疑認める「大変なご迷惑を」

2014.1.29 16:46

送検のため群馬県警太田署を出る阿部利樹容疑者=27日午前11時39分、群馬県太田市(鴨川一也撮影)

送検のため群馬県警太田署を出る阿部利樹容疑者=27日午前11時39分、群馬県太田市(鴨川一也撮影)【拡大】

 食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)の農薬混入事件で、偽計業務妨害の疑いで逮捕された同工場の契約社員、阿部利樹容疑者(49)が、容疑を認める供述を始めたことが29日、分かった。群馬県警幹部が明らかにした。

 県警幹部によると、阿部容疑者は「(農薬を混入したのは)私です。お客さまや会社の従業員、家族に大変なご迷惑をかけてしまい、本当に申し訳なかったと思っている」と反省の言葉を述べているという。ただ、県警幹部は動機や混入方法については、「コメントできない」としている。

 阿部容疑者は昨年10月3~7日、工場内で4回にわたり、4製品に農薬「マラチオン」を混入したとして今月25日に逮捕された。これまでの取り調べには「覚えていない」と容疑を否認していた。

 県警は、マラチオンを商品に混入させた方法や、詳しい動機などを追及する方針。また、マラチオンは逮捕容疑の4製品のほか、別の6製品からも検出されており、県警はこれらも阿部容疑者が混入させたとみて調べている。

 県警は同日、捜査員約50人を群馬工場に派遣。同社が全国の消費者から回収した商品の中に、マラチオンが混入した商品がないかなどを調べたとみられる。

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